カラースターのこと

 そもそものきっかけは、こちらの記事を拝見したことでした。

色覚異常によるカラースターの色の見え方 - no.10

 先日導入されたカラースターの話。
 関連エントリーを手繰っていって、その他の記事もいくつか。

当然だけど、色弱の人にはカラースターの色の違いが分かんない。 - 日々、とんは語る。
色のアクセシビリティについて思う事 - あくる日

 最初の記事をブックマークした時のコメントにもちょっと書いたけど、私は色覚障害持ちです。カラースターでいうと、緑と通常の黄色の区別があやしい。

はてなのいいところ

 ブックマークコメントをあちこち眺めてみると、いろんな方が対策の話をされてますが、カラースターというサービスはともかく、私ははてなはけっこう好きです。色覚障害持ちとしての視点から。


 自分のブックマークコメントにも書いたけど、まずブックマークを使い始めた時の、デザインを選ぶ部分。
 細かい色の設定なんてとても無理なので、テーマで適当なのを選ぼうと思って見た時に、カーソル当てたらツールチップが出てきた。「stripe_blue」とか「pindot_green」とか。おそらく単なる画像の名前で、そこに特別な意図はないのかもしれないけど、私は嬉しかったなぁ。
 ヘッダ色を選ぶとこでも、その色の中にちゃんとテキストで「色の名前」が入ってる。
 今回ダイアリーを始めるにあたって、やっぱりデザインを選んだんだけど、これも色の名前が入ってるものが多いですね。詳細設定の方にも、色の横にしっかり色名が。
 掲示板とかで書き込みの色を決められますという、あの面積の小さな説明レスのラジオボタンに泣かされてきた身としては、こういう小さなことがホントにありがたいのです。

極私的感想

 で、カラースターについてですが。
 正直私は、導入されたことを知った時も、全然なんとも思いませんでした。
 もちろんこれには、私がはてなを始めたばっかりで、そういう物にからきし縁がない(笑)こととかも関係あると思うんだけど…なんていうのかな。
 それは「楽しみ」の部分であって、「見えないと困る」ってジャンルの話じゃないと感じたので。


 以前自サイトの日記にも書いたことあるけど、大昔のPCでは私は何も困らなくて、自由だった。16色ぐらいなら私にだって見分けがつくもの!(笑)
 そこからどんどん技術が進んで、webの世界も鮮やかになって。リンクの色がわからなければマウスカーソルで辿るとか、最悪ソースをひっくり返して読むとか、どうしても必要なら友人に頼むとか、対処にも慣れた。
 日常生活の話なら、もっとそう。
 自力で服を買おうと思ったら、無印良品とかUNIQLOとかのタグに色名が書いてある店を選ぶ、とか。化粧のハードルがものすごく高いとか。
 そういうことと比べたら、全然なんでもないよなぁ、とつい思ってしまう。


 でも、カラースターショップの説明を見てたらふと。
 贈った方の「希少価値のあるものをあげたよ=それだけいいと思ったよ」という気持ちが、まるで伝わらないかもしれないこと。
 それだけはちょっと、さみしいかなと思いました。

色覚バリアフリー

 で、どうしたものかな、という話ですが。
 私としては、前述の記事のひとつの内容に激しく賛同します。

この手の話は、大概色の判別しやすさに行くが、そうではない方向でのわかりやすさを目指してほしい。

色のアクセシビリティについて思う事 - あくる日

 これ重要だと思います。
 複数の方が記事やブックマークコメントに書いてらっしゃいますが、色覚障害の人の「何が見えにくいか」ってのはホント、千差万別です。私の出会った人の中にも色覚障害持ちが何人かいましたが、その人たち同士で色を教え合ってサポートすることができるぐらい、それぞれ違ってました。


 上述のはてなの話のとこにあるように、私としてはやっぱり、web上ならテキストによるサポートがあるとありがたいなぁと感じます。
 色名についてはあまりにもいろんな呼び方があって、つきつめるとホントにその名で呼んでいいのかって話になったりもしますが、少なくとも私にとって重要なのはそこじゃない。
 「だいたい緑」とか「概ね青のジャンル」とか「茶系の色」とか。そういうアバウトな情報こそ大事、なのです。

ややこしい話ですが、要は、色弱の人はその時の調子や気分によって、何色にでも見える可能性があるというのが重要であり、カラースターが色の違いだけで、変化を表しているため、スターを付けた人の意図しない見え方(認識)をしてしまう可能性があるというのが問題だと思います。

当然だけど、色弱の人にはカラースターの色の違いが分かんない。 - 日々、とんは語る。

 私も体調とか周囲の光量、ディスプレイの種類などによって、けっこう見えるものが違います。そういう時にガイドになるのは、やっぱり色以外の、それも単純化した情報だったりするのですね。


 でもはてなスターの場合、ツールチップは贈ってくれた人の名前が使ってるし…むむむ。その前に色の名前とか入れば良いのかな。
「赤:id:minao_ohse
みたいに。
 情報増えて鬱陶しい気もするけど、どうでしょうね。

最後に

 関連記事のブックマークコメントを見てると、「気づかなかった」「気をつけよう」という意見がいくつもあって、なんだかそれも単純に嬉しかったです。
 私の友人のひとりが、「君のことを知ってたから、会社でそういう人に会った時、どういう風にサポートすればいいのかきっかけがつかめた」と言ってくれたことがあります。それと同じ嬉しさだったな。
 私がお礼を言うのもおかしいかもしれないけど、ありがとう。


 しかしホント、色覚対応アクセシビリティの話は難儀ですね。
 せっかくwebなのだから、いろんな程度の色覚障害持ちが集まって、「あなたのサイトの見づらいところ、お探しします」みたいな企画があっても面白いのかも。
 ただしまず「この辺りはどうでしょう」ってな質問を投げてもらわないと、そもそもその存在に気づかない可能性とかも高いのですが(笑)。


 初心者の長文、最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪